長野県小布施町で開催される「みるから、つくるへ」をコンセプトとした映画祭。
2019年~2021年の映画祭上映作品から7作品をお届けします!
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CASTLE監督:宮嶋龍太郎
戦国時代、多くの命が失われた。城の設計者は、武士が人間性を取り戻す場所として茶室の可能性を見出す。築城に付随する合理的設計と、合理性だけでは設計できない茶室。この二つの間を連続的にワンカットワンシーンで描いた水墨アニメーション。
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Motherhood監督:萬野達郎
2018年、妊娠6ヶ月の坂口美彩は神社の階段から転げ落ちた拍子に、1994年にタイムスリップしてしまう。精神病院に強制入院させられた美彩は、未来からやって来たと必死に主張するが、誰にも信じてもらえない。そんな中、美彩は「精神病患者は強制的に不妊手術を受けさせられる」という衝撃的な事実を聞かされる。お腹の子供を守るために精神病院からの脱走をはかるが、果たして…。
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Someone監督:河股藍
判子屋で働く裕子のもとに、夫が記入済みの離婚届が届く。それと向き合うことができないまま仕事へと出かけ、誰かの存在証明となる判子を売っている。仕事終わりに甥っ子・智を預かるよう頼まれ、半日を共に過ごすことになるが、智と触れ合う時間を通して裕子は思いがけず自分の人生を問うことになる。
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夜間飛行監督:三宅美奈子
耕太郎は15年前、米作りを止めて東京に出てきた。以来、新宿の居酒屋で働いている。そこに爺っちゃん好きの孫娘くるみがいきなりやってきて、家出をしてきたと言う。そして自分と母親と耕太郎の3人で暮らそうと言い始めるのだが…。俳優・北見敏之プロデュースによる、ワークショップから生まれた作品。
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漂流ポスト監督:清水健斗
東日本大震災で親友の恭子を亡くした園美は、心のどこかで死を受け入れられず日々を過ごしていた。ある日、学生時代に恭子と埋めたタイムカプセルが見つかる。中には『将来のお互い』に宛てた手紙が入っていた…。蘇る美しい思い出と罪悪感。過去と向き合う中、震災で亡くなった大切な人へ届けたい言葉・伝えることができなかった想いを綴った手紙が届く【漂流ポスト】の存在を知った園美は、心の復興を遂げることができるのか・・・。ニース国際映画祭最優秀外国語短編映画受賞など、国際映画祭6冠、18映画祭ノミネートされ世界的高評価を受けた作品。
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神山アローン監督:長岡マイル
移住者が次々の集う町として一躍全国的に有名になった徳島県神山町にあって、老美容師の湊幸子(通称さっちゃん)は、ある孤独を抱えていた。この映画はそのさっちゃんと神山の変化を見守ってきた6年間の記録である。
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親友がいない監督:太田真博
「親友の日」を目前に控えたある日。彼氏には子供のころからの親友がいるとウソをついていたが、いまだ親友を持たない友恵は、親友相談所の紹介で親友候補・ひかりと出会い、その日のうちに自宅に招くことに。