
豊島区若者支援事業の一環で、10代から20代の映像作家の卵を支援することを
目的とする池袋みらい国際映画祭から、9作品をお届けします!
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最終頁監督:中村洸太
2021年2月、惜しまれつつ幕を閉じた東京・大泉学園の古書店「ポラン書房」、その閉店までの2週間を描く短編ドキュメンタリー映画。コロナ禍の影響を受け客足が遠のいたポラン書房。店主の石田恭介は閉店を決断し、最終日に向けた準備を淡々と進めていく。最後の週末、ポラン書房を愛する人々が店に押し寄せる。いよいよ訪れた閉店のとき、店主は何を語るのか。
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クアッドマン監督:永田涼介
映画監督を夢見る学生、エドガワ・アズマ。幼馴染みや先輩といつも通りの学校生活を送っていたある日、宇宙人が現れ襲ってきた。さらには怪獣も出現し大混乱。地球の平和を守るため選ばれし4人の心が1つになるとき正義の巨人クアッドマンが誕生する。
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新しい眼鏡を買わなくちゃ監督:長谷川真梨菜・田中晋
いつもトラブルに見舞われる茂木風子は、男子から“不幸のモブコ”と呼ばれている。モブコは、ある日、大事な眼鏡を壊し、視界ぼんやりで一日を過ごす。体育の時間にはボールを受け損ね、弁当の箸は忘れ、全くついてない。そんな中、多分イケメンな男子が、ピンチを救ってくれる!
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弾丸ラナリスク監督:竹島潤太
とある昼下がり。高校生の丸尾と村瀬は、河川敷で拳銃を拾った。オタクな二人は拳銃を片手に妄想を楽しむが、次第に妄想と現実は曖昧になっていく。
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梅雨明けを待ちながら監督:中村洸太
コロナ下、久々に陽が差した梅雨間のある日。那須で暮らす若菜のもとに、東京に住む幼なじみの蓮から電話がかかってくる。インスタレーション制作に必要な那須の写真と音を送ってほしいと蓮から頼まれた若菜は、スマートフォンを片手に那須の景色を集めに行く。那須の木々のざわめき、川瀬の響きが東京の蓮の部屋へと運ばれ、ふたりは過去へと思いをはせる・・・。
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「あい」をたべる監督:渡辺 悠太
羊毛フェルトで創られたストップモーション・アニメーション。食べることや人間関係を通して1人の少年のストーリーが描かれる。「少年はお母さんの作るご飯が大好き。学校でのお弁当の時間は唯一の楽しい時間だった。唯一の。」かつての作者や作中の少年のように苦しむ人々への、何か助けとなり得たならば、との思いが込められた作品。
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夏を撮る監督:柴口勲
今日も部活に来ない黒岩、今日も部活に居残る白波。明日がバスケ部3年生の引退試合だ。一方、写真部の光石は文化祭で発表する作品を制作中。先生からの課題と同級生の願いをそっと胸に秘めシャッターを押していた。
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幽かな光監督:山本善博
山田光莉はちょっと変わった『見える系』の写真部部員。日々、学校にいる地縛霊を目にして生活しているが、そのことを人に話すこともなく、孤立している。写真部には、心霊写真を撮るために入部したものの、3年生の沢渡先輩のSDカードを上書きして、大事な作品を消してしまったため、気まず過ぎてすっかり幽霊部員になってしまっていた。山田が消してしまった傑作写真を、今一度撮ろうと頑張っていた沢渡先輩は、ある日、撮影中の事故で命を落としてしまう。先輩の死は自分のせいだと負い目を感じる山田の目の前には、死んだはずの沢渡先輩が現れ、山田は渋々、写真を撮り始めることになる。
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ランチメイト症候群監督:浜崎正育子
高校生の真由美は、祖母が作ってくれたお弁当をクラスメイトにけなされたため、トイレで一人お昼を食べていた。隣のトイレで同じくお昼を食べていた友香と顔は見えないが徐々に会話をするようになる。祖母のお弁当をきっかけに、本当の自分でいられる居場所、友人を見つけていく。