
国内外の大学や大学院、専門学校の学生を対象にした国際的なクリエイティブアワード、
INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARDから16作品をお届けします!
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渋谷にて監督:アンドレス・マドルエニョ
日本に来てから、日本語でのコミュニケーションを身につけるために、よく他人の会話を盗み聞きしていました。そして次第に、公共の場で他人の会話を聞くことに魅力を感じるようになりました。渋谷の人ごみの中で、一人ひとりの背景にあるものは何なのか。他人の会話は、人に宿る複雑な宇宙を覗く窓のようです。INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD 2022 国内映像コンテンツ部門 ノミネート作品
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私源-SHIGEN-監督:カザハヤマミ
良いことも悪いことも出会ったものすべてが私を作っている。そう思うと、うまくいかない人生がなんだかとても愛しい。散らかった部屋で暮らす「しょうがない私」と、私を取り巻く「暖かな世界」をコミカルに、時にシニカルに表現したエッセイ映像作品。
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広がる、せかい監督:栗谷多恵
いつも一人で絵を描いている少女。彼女は人との関わりを極端に恐れていた。ある日少女はクラスメイトの一言をきっかけに、絵を描くことに消極的になってしまう。しかしそこから様々な出会いを経て、少女は少しずつ人と関わりを持っていく。
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虹いろの森監督:武田明香里
木のお父さんと川のお母さんから生まれた緑の少女は、ある日、森の中で赤い少女と出会う。赤い髪を初めて見た緑の少女は、不思議で堪らない。広やかな森の中で、緑の少女は自分と他人の「違うところ」について考える。飛び出す絵本のストップモーションアニメーションで描く、とある森での物語。
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痼 empathy監督:酒井日花
胸にしこりができた。コロコロと皮膚の下で動き、姿がつかめない。カタチや大きさ、色も皮膚で遮られてしまい想像するしかない。しこりは私の体の中で確実に成長し、大きくなっていく。私の養分を横取りされているような、害であるしこりに対して、私は思考する。紙にクレヨンや鉛筆、絵の具を用いることで、手で描くことの身体性を重視した。しこりは、想像上の姿として抽象的に表現し、捉えどころのない感覚の象徴とした。実体験をもとにしている。
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蟹眼監督:前田青空
「蟹」の幻覚に溺れていく男と、それを見つめる女の情念を描いたアニメーション作品。 多様な質感が混ざり合う不条理な空間が廻っていくなかで、男女の存在が生々しく揺れ動く。
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よもやま短編集監督:片山風花
とあるカフェでの店員とお客さんたちの一風変わった日常を、ファンタジックな世界観で描いたアニメーション短編集。その場所では不思議な出来事がたびたび起こるが、誰ひとり気に留める者はいない。何が起こっても何事もなかったように回り続ける日常のなかで、人々はただ隣人の気配を感じてそっと側にいる。
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烟草雲監督:上田夏美
子供の頃、祖父のお葬式で見た情景と、その日、父が珍しく家の中でタバコを吸っている姿が印象に残っている。家の中で吸えて嬉しいはずなのに、なぜか暗い表情をしている父。悲しみを代弁するかのように、揺らめく煙の様子。
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彼は誰時(かわたれどき)監督:タニモト モモコ
中学生の頃に父を亡くした。父が亡くなる2ヶ月前に旅行に行った際、母が撮影した父の映像がとても印象に残っている。そこに映る父はいつもと変わらない姿で歩いているのに、実家に帰ってもどこを探しても今は動いている父の姿は見ることができない。その気づきをホームビデオと父についての語りで構成し、ドキュメンタリー映像に収めた。
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About you監督:チェ ソヨン
家族、友人、恋人、憧れの人。 宗教、音楽、文学、美術など。 各々には、自分を支えてくれている存在がある。 その存在のおかげで生きてこれた。 献身的な恋と、すれ違った優しさをこれからも忘れないように、感謝の気持ちを込めて。
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Exit The Matrix監督:アレクサンドラ・ボガカルスカヤ
ロシアの人里離れた場所で暮らす人々の生活と、その地元民へのインタビューから成るドキュメンタリー作品。人間の幸福とは何なのかを考えさせられる。
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メロディー監督:羅佳麗
人々の交流の変化を元にした、仮想空間でのコミュニケーションにおける自己認識をテーマにしたアニメーション。TikTokを模したSNSのインターフェース画面の中で、音楽と共に日常のちょっとした一コマが描かれています。ネット上での交流から、” 自分が自分であること”について新しい理解や認識が生まれるはずです。
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軟膏母さん監督:阪上彰馬
痛いから、ペロペロ舐めちゃうでお馴染み口内炎。ほんと不快だよねアイツ。でも治った途端、彼が存在してた事を確かめるように、ペロペロしちゃう時あるでしょ?あれ、なんでだろね?っていうアニメ-ション作品
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戯れ子ばこ監督:西尾秋乃
自宅の和室、少し開いたふすまの隙間が妙に怖かった幼少期。暗い隙間の奥にいる誰かがこちらを呼んでいるような気がしていた。 日常と空想の境界が曖昧だった幼少期の記憶は、少し不気味でどこか懐かしい。和室、田園、田舎の街並み。見慣れた風景を再構成することでそれらを再体験することを試みたコラージュ・アニメーション作品。
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ここに私、あなたと。監督:角木理紗
服飾学科の大学生、枝織は友人にLGBTQをテーマとしたコンペティションに出品しようと誘われた。理由は「世の中で話題になっているから」だった。二人はゲイと噂されていた男子、三島にモデルをやってもらおうと声をかける。LGBTQのモチーフである「レインボーカラー」をメインに服飾やセットが決まっていくが、自分たちの作る「いかにも」な表現に学生たちは悩んでいく…。
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WACHA WACHA THE MOVIE監督:新垣玲実
喜怒哀楽をテーマに4つの短編をまとめたアニメーション映画。わちゃわちゃとした世界観が楽しめる作品。