片山萌美が推薦!ミュージカル映画が苦手な人でも楽しめる3本(本当はもっとあるけど)

片山萌美

皆様、ミュージカルはお好きですか?

ミュージカルとは、

音楽、歌、台詞およびダンスを結合させた演劇形式。 ユーモア、ペーソス、愛、怒りといったさまざまな感情的要素と 物語を組み合わせ、全体として言葉、音楽、動き、その他 エンターテイメントの各種技術を統合したものである。 (Wikipediaより

とされています。

細かなことはさておき、私は、ミュージカル映画がとても好きです。

感情を歌にのせたり、ダンスで表現したり、重いテーマをコミカルにしたり、より強くメッセージが伝わってきたり。

見ているとパワーを感じるし、全身で作品を楽しめることが多いです。そして「歌」に無限の可能性を感じるのです。

でも、ミュージカルがあまり得意でない人の話をよく聞きます。
理由は「なんで突然歌うの?」というもの。
とても現実的で確かになぁ、とも思ってしまいますが...。

そこで今回は、そんな方でも見やすいミュージカルをご紹介します。

『バーレスク』

©2010 Screen Gems, Inc. All Rights Reserved.

まずは『バーレスク』。片田舎から出てきたアリ(クリスティーナアギレラ)が大人のエンタメナイトクラブ、バーレスク・ラウンジにアルバイトで入店。ある日その歌声で店の注目を集め活躍するのですが...。

とにかく煌びやかなステージや衣装。かわいいダンスに力強い歌声。懸命に努力するアリが素敵だし、本当にパワーがもらえる!

バーレスク店主のテス(シェール)の歌も美しくて、女性として気合をいれたい時は、必ず見る作品です。

バーレスクのステージでの歌が基本なので「なぜ突然歌うのか?」がありません。疑問を感じず楽しめると思います。

『ジャージー・ボーイズ』

©2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT

同様の理由でクリント・イーストウッド監督の『ジャージー・ボーイズ』もおすすめ。

実在のグループ、ザ・フォー・シーズンズの歴史を描いた映画です。

私元々、イーストウッド作品は『グラントリノ』や『ミリオンダラーベイビー』の印象が強くて、最後に心を少しえぐられるというイメージをもっていたので、ジャージーボーイズも少しびびりながら映画館で見たのですが本作は大丈夫。

悲しいシーンももちろんありますが、ザ・フォー・シーズンズの曲、フランキーバリの歌声に感動をおぼえます。名曲、「シェリー」や「君の瞳に恋してる」なんかもこうやって生まれたのか。と驚くことも。

フランキーは、生き方、仲間への対応もすばらしく、真似したくても出来ないほどの人格の持ち主。最初、トミーのカメラ目線からストーリーが始まるのが印象的で、途中からカメラ目線のストーリーテラーが変わっていくのも面白い演出。名曲がたくさん聴くこともできて、見やすい気がします。

『ヘアスプレー』

©TM & © MMVII New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.

個人的には『ヘアスプレー』が気軽に見られて大好きです。まだ黒人差別の残る60年代ボルチモアで、TV番組「コーニー・コリンズ・ショー」への出演を憧れるわがままボディの女子高生、トレーシーの天真爛漫で真っ直ぐな生き様を描く青春映画。

多くのマイノリティ表現が含まれているのですが、明るく描いていて、暗くなる暇もない。コーニーコリンズショーの目玉である「ミス・ヘアスプレー」を決める時に人種関係なく全員で歌い踊り、コーニーが放つ「止められない!これが未来だ」のセリフに全てが込められている。

ちなみにジョン・トラボルタがトレーシーの母親役を演じています。いや、トラボルタすごいな。彼の名作『サタデー・ナイト・フィーバー』や『グリース』に負けないくらい、キレッキレに踊る。とてもチャーミングなので最初気づかなかったんですが。笑

クリストファー・ウォーケンと踊るシーンもとっても素敵。きゅんってします。本作は突然歌い出す系ですが、差別というテーマをとても見やすく描いている映画なので、子どもにも見てほしいなぁと思います。

っともっとあるけど紹介しきれない

本当にたくさんのミュージカル作品があって、

『レ・ミゼラブル』も『ラ・ラ・ランド』も、
『マンマ・ミーア!』、『ボヘミアン・ラプソディ』も、
『ムーラン・ルージュ』、『アリー/ スター誕生』も、
『ロック・オブ・エイジズ』や『ザ・プロム』などなど。

どれもおすすめでいつかコラムでまた書きたい。

ミュージカルが得意でない方も、良ければ見てほしいなぁと思います。
好きなミュージカル映画に出会えますように。

©ORIGINAL ©SEGA ©SEGA / エイベックス・ピクチャーズ

ちなみに...
実は私、昨年「新サクラ大戦」という舞台に出演したのですが、3月21日に開催される「新サクラ大戦 the stage ~桜歌之宴~」に出演させていただきます。

©ORIGINAL ©SEGA ©SEGA / エイベックス・ピクチャーズ

演技と歌の融合ライブ、つまり私としてはミュージカルのような感覚でおります。歌や踊りで、想いを伝えることの難しさと魅力を知っているからこそ、今から緊張してますが、大好きなミュージカル映画をたくさん見て気合い入れて、がんばりますね!

©2010 Screen Gems, Inc. All Rights Reserved.
©2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT
TM & ©MMVII New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.
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片山萌美 女優

第44回「ミス日本ネイチャー」。グラビアで注目され、現在はTVドラマや舞台、映画と幅広く活躍中。

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