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インディーズ映画って、他の映画と何が違うの?

高柳明音
編集部

「インディーズ映画って、他の映画と何が違うんですか?」そんな疑問から始まった新企画。インディーズ映画を知れば、映画がもっと好きになる。インディーズ映画の魅力と裏側にふれていく連載「高柳明音のふれる、インディーズ映画」をお届けします!

高柳明音
1991年11月29日生まれ。愛知県出身。SKE48の2期生で、チームKⅡに所属。SKE48の中心メンバーである一方、AKB48シングルにも多数参加。カメラが趣味で、メンバーのオフショットなどをたびたびSNSで公開している。趣味は料理、カメラ、セルフネイル、ハンドメイド、100均ショップ巡り。

近年女優業にも本格的に挑戦し、アイドルとしての枠を超え、テレビドラマ、映画、舞台などの出演多数、女優やイベントの司会としてもマルチに活躍中。

ンディーズ映画って、他の映画と何がちがうんですか?

高柳

初歩的な質問になってしまいますが、そもそもインディーズ映画って、他の映画とどんな違いがあるのでしょうか?

編集部

定義がとてもむずかしいのですが、DOKUSO映画館ではメジャーの配給会社、例えば東宝さんだとか、ワーナー・ブラザースさんなどの大手以外の作品をインディーズとしています。

高柳

音楽のインディーズと似ていますね。あと、どこからが「映画」なのかの定義も曖昧な気がして、例えば自宅だけで撮影した動画は映画と呼べないでしょうか?

編集部

そのあたりは「心意気とロマン」で判断しています!ある意味で本人次第と言いますか、作者が映画と言えば映画になりますね。もちろん、それが評価されるかどうかは別ですが。

高柳

心意気とロマン(笑)。そこは本人の気持ちの強さが決め手になってくるんですね。だとすると、個人がYouTubeで流している動画もインディーズ映画と呼べるということでしょうか?

編集部

そうですね。自主制作した動画においても、それを映画として発信しているのであればインディーズ映画と呼んで良いと思います。とは言いつつも、映画と言えばすべてOKというわけではなく、内容やメッセージ性などから判断し、DOKUSO映画館で配信するかどうかの判断は別で行っています。

高柳

DOKUSO映画館でいくつか作品を拝見したのですが、こんな世界があるなんて知りませんでしたし、映画の概念と言いますか、幅がとても広がると思いました。私たちはファンのみなさんからの質問に答える動画をネット配信しているんですけど、名シーン、名言をつないでいったら1本の映画になりそう、ある意味ファンも含めて私たちも「生きている映画なのでは?」と夢を感じてます。

編集部

ありがとうございます!グループのメンバーみなさんの映像をつなげたら、間違いなく素晴らしいドキュメンタリー映画になると思います。ファンとの交流、普段の活動、リアルが見られる、生きている映画で間違いないですし、いますぐDOKUSO映画館で配信したいです。

高柳

「生きている映画」を名言っぽくするのはやめてください(笑) でも、そうなると誰でも挑戦できそうですよね。小学生、中学生でもがんばれば作れちゃいますし、その時だからこそ見えるもの、感じるものがあると思うので、それを映画にしてくれたらぜひ見てみたいです。

編集部

そうですね。機材がデジタル化したことで、すごく間口が広がりましたね。言ってしまうとスマートフォンでも映画がつくれちゃう世の中になっています。

高柳

あっ!ミュージックビデオの撮影で、一部カメラがiPhoneだったことがありました!堤幸彦監督の作品で「このままスマホの映像を使うからね」と言われて。でもそれがすごく味になってました。

編集部

普段よく見ている画角になるので、その場にいるようなリアル感が出ますよね。

ンディーズ映画は、ホラーと任侠系の作品が多い?

高柳

インディーズ映画で一番作られているジャンルは何ですか?

編集部

ホラー系や、そして任侠系が多いですね。

高柳

えっ!? すごく意外です。ホラー映画って、特殊メイクやCGなどでお金がかかるイメージがあるんですけど、インディーズ映画に多いんですか?

編集部

やっぱりカメラを持つと作りたくなっちゃうのでしょうね。ただ、お金をかけずに廃病院に行ってみたりとか、何か怖い噂のあるトンネルを調べるとかだと作りやすいのかもしれませんね。任侠系の作品に関しては、レンタルビデオが全盛のときにVシネマとして多くの作品が作られていたことも関係しています。2000年代になってビデオが下火になってきて厳しい時期が続いたのですが、ネット配信が始まり、最近また盛り上がってきていると業界内でも話題になっています。

高柳

わ!たしかにVシネマもインディーズ映画ですよね。ちなみに私は過去に出演しておいて言うのも変ですが、ホラーがダメなんです。演技をするのは怖くないんですけど、見るのは本当に怖くて・・・。でも、今のお話を聞いてインディーズ映画のホラーをちょっと覗いてみたくなりました。作り込まれていないところが、私の恐怖心を和らげてくれると言うか、突っ込みたくなるくらいのホラーがあるような気がして(笑)。

編集部

たしかにその視点で見ると別の面白さがありますね!

高柳

例えば高校生の男の子が作ったホラーなら、どんな試行錯誤をしているのか、いろんなことを駆使して驚かせようとしているのかを楽しみたいです。もしかしたらホラー映画が好きになるきっかけになったらなんて。

あ、むかしホラー好きの友達と一緒に見た作品のことを思い出しました。それがメジャー作品なのかインディーズ作品なのかはわからないんですけど、遠藤憲一さんが何度殺しても生き返って追いかけてくるんです!なので、私の中では遠藤憲一さんは不死身の人です(笑)。

※編集部で調べたところ『集団殺人クラブ』でした。こちらは配信に向けて鋭意交渉中です。

督はメジャーとインディーズのどちらで撮りたい?

高柳

ミュージシャンの中には、あえてメジャーではなくインディーズで活動を続けている方もおられますが、映画の場合は「僕はインディーズで作っていく!」と決めている方が多いのか、それともメジャーへの足がかりにされている方が多いのでしょうか?

編集部

一概には言えませんが、メジャーとインディーズのそれぞれで撮られている方も多くおられます。例えば『青い春』や『泣き虫しょったんの奇跡』などで知られる豊田利晃監督の最新作『破壊の日』はインディーズ映画になります。ご自身で制作会社を作られ、そこで出資を集め、監督の好きなことを追求した映画を撮られています。他にも、定期的にメジャー作品を撮りながら、時折インディーズ映画で好きなものを撮る。そんなバランスをとりながら作られている監督もいらっしゃいます。

高柳

そうなんですね!勝手な思い込みで売れっ子の監督さんはメジャー映画ばかりで、インディーズ映画を撮っていないと思っていました。

編集部

メジャー作品だと予算が潤沢なので大掛かりな撮影が可能になりますが、その反面、収益性がかなり重視されます。例えば、このキャストで、この原作で、このくらいファンがいて、などの要素があって初めて撮ることができるような。でも、インディーズの場合は自分の好きなことを追求できます。たとえお金がもうからなくても、自分が作りたいと思うものが作りやすいですから、そういう部分でわけて考えておらえるようです。

高柳

だとすると、同じ監督でもぜんぜん雰囲気が違うということですね! 同じ監督で、メジャーとインディーズを比較する企画どうですか? 私が見たい企画なんですけど(笑)。

編集部

それは素敵な企画ですね!ぜひやりたいです。それこそ豊田監督の『泣き虫しょったんの奇跡』と『破壊の日』を比べてみると面白いですよ。同じ監督とは思えないほどギャップがあります(笑)。

ジャーとインディーズの境目ってないのかも

高柳

これまでミニシアターで、なおかつ短い期間しか見ることのできなかった作品が、いまは配信で見やすい時代になってますよね。

編集部

そうですね。コロナ禍で状況や環境が変わってきてはいますが、もともと大手のネット配信サービスではインディーズ映画が掲載されにくいことありました。大手レンタル店でも、主要5都市で劇場公開していることが条件だったこともあります。なので、東京や大阪ではすごく評判が良かったけれど、他の都市で上映できずに埋もれてしまう作品が多かったですね。それらが見られる場として、DOKUSO映画館を作ったという思いもあります。

高柳

私、小さい頃から大きな映画館に行くことが多く、メジャー作品ばかりに触れてきました。でも今日はインディーズ映画の世界を知って、新しい視点が生まれてうれしいです。誰でも見られるとか、気軽に見られるのが有名作品であってメジャーなのかなと思ってましたけど、そこの境目って本当はそんなにないのかもしれないですね。

編集部

そう言っていただけると本当にうれしいです。DOKUSO映画館では「隠れた名作を、隠れたままにしない」をコンセプトに、映画ファンとクリエイターの出会いの場を提供していきます。高柳さんの人生に彩りを加える作品をこれからも配信していきます。本日はありがとうございました!

高柳

はい!まだまだ視野が広がるなあと感じています。これからの楽しみが増えました。本日はありがとうございました!

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