「普段自分の考えをしゃべる機会がないんです」という中田さんのひとり時間についてお聞きする連載企画です。初主演となるBS時代劇『善人長屋』の放送がスタートし、たくさんの感想が寄せられています。嬉しかった反響や撮影後の気持ち、注目シーンなどをお聞きしました。

中田青渚
なかたせいな｜俳優
2000年、兵庫県出身
『第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014』でグランプリを獲得し、俳優デビュー。2021年に出演した『街の上で』『あの頃。』『うみべの女の子』にて第43回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞を受賞

ーBS時代劇「善人長屋」の放送が始まりました！　第1話の放送前には、たくさん取材を受けたそうですね。

「これまでも新作映画公開のタイミングで取材をしていただくことはあったのですが、共演者の方や監督とご一緒することがほとんどでした。今回、取材は私ひとり。嬉しい反面、プレッシャーを感じて少し緊張してしまって…。でも、たくさんの人に善人長屋が届くように一生懸命お話ししました！」

ー放送後の反響はいかがでしょうか？

「映画は人によって観るタイミングが違うので、公開後に少しずつ感想が届きます。ドラマは毎話放送日が決まっているので、放送直後にたくさんの感想が届きますよね。それが初めての経験で、不思議な感覚でした。第1話の放送後、反響が気になったので、#善人長屋で検索してみたんです。ありがたいことにたくさんの方に楽しんでいただけたみたいで、ホッとしたことを覚えています」

ー特に第1話の反響は気になりますよね。中田さんが感想をチェックしているのは、ファンの方々にとって嬉しい情報です！

「あとは、お母さんがお友達から届いた感想をまとめて送ってくれました。“◯◯さんがおもしろいって言ってたよ！”って。（笑）　『街の上で』や『うみべの女の子』などは私と同世代の物語ということもあり、上の年代の方から感想をいただくことが少なかったのですごく新鮮ですし、ありがたいです」

ーTwitterの反響を見ると、中田さんを含め各出演者のファンだけでなく、普段から時代劇を見ている方からも好評でしたね。「久々に本格的な時代劇が始まった」というツイートが印象的でした。

「善人長屋はコメディタッチの作品なので、時代劇が好きな方にはどう映るんだろう？と気になっていたので、本当に嬉しいです！」

ー撮影が終わって少し時間が経ちましたが、お縫（ぬい）ちゃんの衣装やカツラが恋しくなることはありませんか？

「撮影を終えてからそれほど時間は経っていないのですが、撮影期間中はずっと気を張っていたこともあり、随分前の出来事のように思えてすでに懐かしいです。ただ、まだまだ厳しい暑さが続いているので、またお縫の衣装を着るならもう少し涼しくなってからが…（笑）　もしまた時代劇に出演する機会があったら、今度はお姫様の役に挑戦したいです。第5話に登場するお姫様の衣装がとてもかわいかったので！」

ー中田さんは役を通じて、色々なキャラクターになりきることが好きなんですね。

「言われてみると、そうかもしれません。お姫様にはなれなかったけれど、お縫には変装シーンがいくつかあって、毎回次はどんな衣装だろう？と楽しみにしていました。私はお洋服が好きなのに、洋服選びでなかなかチャレンジできないんです…。だから役の衣装を着て、誰かになることは好きですね」

ー「善人長屋」は物語が進み、いよいよ佳境に入ってきました！　中田さんの注目シーンをお聞きできたら嬉しいです。

「第4話はお縫が自立していき、成長が感じられる回。特に変装シーン多い回だったので、いつも以上に楽しく演じることができました。（笑）　反対に、第5話はお縫が置かれている立場や人間関係、複雑な感情を抱えながら、人助けをしたい気持ちを表現しなくてはいけない回でした。どうすればお縫の葛藤を表現できるか、たくさん考えながら演じました。また感想を書いていただけると嬉しいです！」

BS時代劇「善人長屋」
毎週金曜よる8時
NHK BSプレミアムにて放送中
原作 / 西條奈加
出演 / 中田青渚、溝端淳平、高島礼子、吉田鋼太郎 他

文 / 大川竜弥　撮影 / 西村満　スタイリスト / 山川恵未　ヘアメイク / 牧口友紀（TOKYO LOGIC）
衣装 / ブラウス ¥4290 Solace ＜問い合わせ先＞https://auntierosa.com/

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