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薔薇の名を冠するミニシアターこと「池袋シネマ・ロサ」を訪問! ー ミヤザキタケルのミニシアターで会いましょう with 花柳のぞみ

ミヤザキタケル
花柳のぞみ

映画アドバイザー・ミヤザキタケルさんが、俳優・花柳のぞみさんと一緒に全国津々浦々のミニシアターを巡り、各劇場の魅力や推しポイントをお届けします。目指すは全国のミニシアター制覇♪

ミヤザキタケル

今回は、薔薇の名を冠するミニシアターこと「池袋シネマ・ロサ」にお伺いしました!

常に時代の最先端、多種多様なサブカルチャーを発信し続けている芸術と文化の街・池袋。2007年から2012年にかけて池袋のワンルームで暮らし、「池袋のことなら任せとけ!」とトラブルシューター気取りでいた僕ですが、久々に訪れた池袋の街はあの頃とはもはや別もの。

「池袋ウエストゲートパーク」、「GANTZ」のオニ星人編、「デュラララ」などで目にしてきた光景のほとんどが、再開発や店の入れ替わりによって大きく形を変えていた。サンシャイン60をはじめ、様々な商業施設、小劇場、大手シネコンなどがひしめき合う東口の進化は止まらない。

だが、景観の変化や店の入れ替わりはありながらも、あの頃と変わらぬまま、唯一無二・独自の存在感を放ち続けているのが、駅から徒歩数分、アミューズメント施設やTSUTAYAなどがある複合施設・ロサ会館内に2つの劇場を有する“インディーズ映画の聖地”、薔薇の名を冠するミニシアターこと「池袋シネマ・ロサ」である。

そのはじまりは昭和21年(1946年)までさかのぼる。当時4館あった劇場が立て直しなどを経て現在の形へと至り、幾多の変遷を経て、2000年代初期からインディーズ映画の上映を開始。今では日本映画界の第一線で活躍する冨永昌敬監督、沖田修一監督、入江悠監督など、名だたる監督たちが若き日にその門戸を叩き、大きく羽ばたいていった場所でもある。

ネット予約が主流となり、窓口でやり取りをする機会が減ってきている東京都内の映画館。1階のチケット窓口にて、観る映画をその場で選択するという古き良き映画文化を味わえるのは、シネマ・ロサならではのもの。スクリーンは2階と地下の二つに分かれており、2階には青いシートが印象的なCINEMA ROSA 1(座席193席)、地下には赤いシートが印象的なCINEMA ROSA 2(座席177席)があり、ロビーには物販や展示物など、鑑賞前後の時間を充実させてくれるものが置かれている。

矢川支配人

しかしながら、実はインディーズ映画が上映されるのは夕方からレイトショーにかけてのみ。日中には大手シネコンで上映されるメジャー作品も扱っており、都内では類を見ない「メジャー×インディーズ」という独自のプログラムが組まれているのがシネマ・ロサの特徴であり面白いところ。

支配人の矢川さん曰く、「もともとメジャー作品を扱う劇場として長年やってきた中で、それだけだと面白くないから、お洒落なフランス映画などのイベント上映をやり始めた流れで、自主映画も上映するようになった」とのこと。また、親和性の高いメジャー作品とインディーズ作品を上映することで、「メジャー作品を観にきた人がインディーズ作品に、インディーズ作品を観にきた人がメジャー作品に触れる機会が生まれ、興味や見識が広るきっかけになれば嬉しい」ともお話しいただいた。

そして、近年ではインディーズ作品の上映を「インディーズフィルム・ショウ」とレーベル的に称することで、これまで以上にインディーズ作品の普及に努めている。映画祭などで入選・上映されるも、それ以外では発表の場がなく、作品を上映できずにいる新人監督たちの“最初のきっかけ”を生み出しているシネマ・ロサ。

一般的な商業劇場で自身の作品を上映をするという経験、その難しさや喜びを直に味わってもらうことで、これからの日本映画界を背負っていくであろう若き映画人たちの成長・育成に尽力しているのもまた、シネマ・ロサの特徴であり素晴らしいところ。

都内にお住まいの方はもちろんのこと、他県にお住まいの方も、東京へお越しの際には是非一度池袋シネマ・ロサへ足を運んでみてください。「メジャー×インディーズ」がもたらす予期せぬ映画との出会い、自主映画から商業映画へと羽ばたいていく監督たちを見送ることのできる唯一無二の映画体験があなたを待っています。それでは、次のミニシアターでまたお会いしましょう♪

花柳のぞみ

ここからは、花柳のぞみが気になったところ、題して、

「はなやぎのビビっとポイント!」

をお届けします。

「地下に続く階段の踊り場には、目を凝らさないと見逃しちゃいそうな星マークが!この先には何があるのかしら。ワクワク。」

「地下のロビーには赤・白・青のイスがあったので、ミヤザキさんにも座ってもらいました!幼い頃に通った映画館のような趣がありますねぇ。」

「そうそう、地下には過去に上映されたインディーズ映画のチラシが所せましと並んでいました。インディーズ映画の聖地・シネマ・ロサならでは!」

「私はこのドアがお気に入り。この赤い色といい、フォントといい、キュンときませんか?!」

ミヤザキタケル

花柳さん、ありがとうございました!

次回はどんなミニシアターにお会いできるでしょうか。ぜひお楽しみに♪

ミヤザキタケル
みやざきたける|映画アドバイザー
1986年、長野県生まれ。WOWOW・sweet・PHILE WEBでの連載の他、web・雑誌・ラジオで映画を紹介。イベント出演、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジェ」など幅広く活動。

花柳のぞみ
はなやぎのぞみ|俳優
1995年、秋田県出身。趣味は、カメラとおさんぽ。 主な出演作に映画『人狼 デスゲームの運営人』メインキャスト・姫菜役、YouTubeドラマ『TORCH』主演・朱音役など。現在、TOKYO MX『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』保田紘子役で出演中。

記事内写真 / 花柳のぞみ
文 / ミヤザキタケル

※今回の記事を含む、ミニシアター限定のフリーマガジン「DOKUSOマガジン」4月号についてはこちら。
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