あのシーンは難しそうでした ー 『子供はわかってあげない』【中田青渚の大切なひとり時間 vol.6】

中田青渚

第43回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞を受賞した中田青渚さん。「普段自分の考えをしゃべる機会がないんです」という中田さんのひとり時間についてお聞きする連載企画です。読んだ本、観た映画、そして新しい挑戦など。連載を通じて中田青渚さんの魅力をお届けします。

今回は以下についてお聞きしました。

・『子供はわかってあげない』を観て思うこと
・学生時代の部活動について
・今だから言える親に内緒にしていたこと

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中田青渚
なかたせいな|俳優
2000年、兵庫県出身
『第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014』でグランプリを獲得し、俳優デビュー。2021年に出演した『街の上で』『あの頃。』『うみべの女の子』にて第43回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞を受賞。

ー今回のテーマは、田島列島さんの傑作コミックを沖田修一監督で実写化した映画『子供はわかってあげない』です。水泳部女子の美波が、書道部男子の“もじくん”との出会いをきっかけに、幼い頃に別れた父親に会いに行く物語。主人公・美波を演じる上白石萌歌さんは中田さんと同い年ですね。昨年の話題作ですが、劇場でご覧になりましたか?

「はい!公開されてすぐ映画館に足を運んで、今回改めて観ました。ファンタジー要素があるのに、現実離れしていないというか、ちょうどいいバランスがとても好きです。細田佳央太さん演じるもじくんとの恋愛もあるけど、恋愛映画ではない。どことなく、私は“ジブリみたい”だなと思いました」

ーノスタルジックな雰囲気があり、青春ドラマだけでなく、淡い恋愛や親子関係の要素もある。たしかにジブリ作品のような雰囲気がありますね。美波は水泳部ですけど、中田さんは学生時代何部でしたか?

「陸上部でした」

ー意外です!バスケ部かバレー部のイメージでした(笑)

「球技があまり得意じゃないんです。バスケって走りながらドリブルをして、まわりのチームメイトも見ながらゴールを狙いますよね。私、複数のことを同時にやるのが苦手で…。
だから、陸上部でも長距離でした。短距離だとスタートもピストルの合図を待ちながらフライングしないように気をつけてとか、考えることが多いじゃないですか(笑)
なので、美波ともじくんが屋上で出会い、セリフを言いながら階段を下っていくシーンは難しそうだなと思いながら観ていました」

ー長回しが印象的なシーンですよね。難しいというのは、どういう意味ですか?

「共通の趣味を持つ二人が出会って、これからなにがはじまるの?ってワクワクするとても好きなシーンなんですけど、あのようなシーンの撮影だと、監督から“階段を降りながら何段目でこのセリフを言って”みたいな指示があったと思うんです。でも、私の場合、ついつい監督から指示があった場所を見ちゃいそうな気がして…」

ーなるほど。観客としても、俳優としても気になるシーンということですね。美波は家族に黙ってこっそり父親に会いにいきますが、中田さんは今だから言える親に内緒にしていたことはありますか?

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©2020「子供はわかってあげない」製作委員会 ©田島列島/講談社

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DVD通常版/4,180円(税込)
発売元:アミューズソフト
販売元:ポニーキャニオン
©2020「子供はわかってあげない」製作委員会 ©田島列島/講談社

撮影 / 鎌田瞳 文 / 大川竜弥

※中田青渚さんの今回の記事を含む、ミニシアター限定のフリーマガジン「DOKUSOマガジン」3月号についてはこちら。
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中田青渚 俳優

2000年、兵庫県出身。『第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014』でグランプリを受賞し、俳優デビュー。映画『君が世界のはじまり』、『街の上で』、『うみべの女の子』等出演。

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