ホラーが大の苦手な片山萌美、ネタバレ厳禁の“第6感”映画を語る

片山萌美

片山萌美です。編集部より「残暑にぴったりのホラーで」と依頼されました。
今回のコラムを書くにあたり、みなさまには初めに2つほどお伝えしたいことがあります。

まず私は、「夏といえばホラーだよね!」という感じの人間でない!ホラー怖い!
特に邦画系のホラーは本当に怖い!

昔、『リング』を観てから本当にトラウマで、『呪怨』なんてCMだけで大満足の涼しさをいただけるほど。

なので私は、ホラーが得意ではないということ。

そしてもうひとつ、これから紹介する映画は、絶対にネタバレNG!!!!!!!!
知っている方は絶対に絶対にネタバレしませんように。ネタバレする人間が1番のホラーだよ。

もしまだ観ていない、これから観るかも、前観たけど忘れちゃった、なーんて方はコラムは読まず、まずは映画を楽しんできて!そして戻っておいで!!

というわけで、今回は『シックス・センス』について書きますね。

©1999 - Buena Vista Pictures

『シックス・センス』あらすじ
高名な精神科医のマルコムは、かつて担当していた患者の凶弾に倒れてしまう。リハビリを果たした彼は、複雑な症状を抱えた少年・コールの治療に取り掛かる事に。コールは常人には無い特殊な第6感--死者を見る事ができる能力--を持っていた。コールを治療しながら、彼によって自らの心も癒されていくマルコム。そして彼には予想もつかない真実が待ち受けていた......。ブルース・ウィリス主演のサスペンス・スリラー。

本作は、M・ナイト・シャマラン監督の傑作ホラー。
ちなみに、シャマラン監督はお医者さん役で出演していて、その後の作品にもちらほらいらっしゃるのでつい探したくなる監督さんです。

©1999 - Buena Vista Pictures

この映画の一番怖いシーンは、ベッドの下からいきなり幽霊に足を掴まれるところ!
心臓破裂するかと思った。
あれはさ、反則だよ。
幽霊って触れるのかよ、今でもベッド下がトラウマだよ。

あとキッチンに行ったら傷だらけの女性が泣きながら追いかけてくるシーンも地味に怖い。
うわああああ、逃げられるの?!え?!こっわ!!!!!
コール少年が泣いてる!!私も泣くわ!!!!

ってなるくらいには怖い。
不意に現れすぎだよね幽霊たち、現実で見える人もこんな感じなの?だとしたらめっちゃ怖いね...。

まぁホラー映画なので怖いのはいいことだと思うのだけど
シックスセンスの良さってそこだけじゃなくて
ストーリーが素晴らしすぎるところ。

コール少年が幽霊と対峙できたことで、生きている人間とのコミュニケーションや、親との関係を改善し、成長していく物語ってだけでも素敵なのに、

マルコム医師もまた、過去のトラウマを乗り越えるべくコールと向き合い、そして...別のステージに行くのです。

最後の衝撃といったらもう...!!

©1999 - Buena Vista Pictures

初見では、私は最後まで全く気づかなくて。(当時10歳とかかな、よく観たな私)
でも、いま見返すと、違和感が確かにある。

あまり詳しく書くとネタバレになっちゃうかもだけど、マルコムの会話の不自然さとか、目線とか、人前ではあまり動かないところとか。
いやはや、何度見返してもまだ何か伏線や仕掛けがあるのではないかと探してしまいます。

それと、実は本作には元々、老人・マーシャルとのなかなか長いシーンがあって、でもそれがあまりにもヒントを与えすぎてしまうからと丸々カットされています。

確かにヒントになるし本編にはいらないだろうけど、もしも私がマーシャル役だったら、本当落ち込むわ...。

他にも、もうひとつのエンディングがあったりもして、全てDVDの特典映像(長方形でなく四角のやつ)で観たので、機会があればぜひ皆様にも観て欲しいな。

©1999 - Buena Vista Pictures

ここまで読んでくださった、シックス・センスを一度は観たことのある皆様へ。

これは確か特典映像のインタビューでシャマラン監督が言っていたのですが、

「赤は、あちらの世界と繋がっている」

らしいです。

赤い風船、赤い服、赤いドアノブ...。
ふふふ、見返すとあちらこちらに。
信じられないくらいたくさんの伏線や仕掛けがあるけど皆さんはどのくらい知ってるのかな?

気になります。

©1999 - Buena Vista Pictures

片山萌美 女優

第44回「ミス日本ネイチャー」。グラビアで注目され、現在はTVドラマや舞台、映画と幅広く活躍中。

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